ブラックリストを早く消す方法はある?消えた後に作りやすいクレジットカードも紹介
「クレジットカードのブラックリストを早く消したい」
「延滞を完済したのに、クレジットカードの審査に通らない」
「ブラックリストが消えた後、どのカードに申し込めばいい?」
過去にクレジットカードやカードローンを延滞したり、債務整理をしたりした人にとって、信用情報がいつ正常に戻るのかは気になるところでしょう。
結論からいうと、正しく登録された事故情報を、裏ワザを使って通常より早く消す方法はありません。
ただし、登録内容が間違っている場合には訂正できる可能性があります。また、延滞を放置している人は、早く解消することで「情報が消えるまでのカウント」を進められる場合があります。
この記事では、
- ブラックリストとは何なのか
- ブラックリストをできるだけ早く解消するためにすること
- 信用情報が消えるまでの期間
- ブラックリストが消えたか確認する方法
- いわゆる「喪明け」後に検討しやすいクレジットカード
について解説します。
※本記事では一般に使われる表現として「ブラックリスト」と記載しますが、実際に「ブラックリスト」という名前の名簿が存在するわけではありません。
クレジットカードの「ブラックリスト」とは?

一般に「ブラックリストに載る」といわれる状態は、信用情報機関に延滞や債務整理などの情報が登録されている状態を指します。
日本には主に次の信用情報機関があります。
- CIC
- JICC(日本信用情報機構)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
クレジットカード会社やローン会社、銀行などは、申込みを受けると信用情報を確認し、過去の支払状況などを審査材料の一つとして利用します。
そのため長期延滞などの情報が残っている間は、新しいクレジットカードやローンの審査に通りにくくなることがあります。
ブラックリストをすぐ消す「裏ワザ」はない
ネット上では、
「信用情報を消します」
「ブラックリストを解除できます」
「手数料を払えば信用情報を正常に戻せます」
といった情報を見かけることがあります。
しかし、こうした話には注意が必要です。
CICは、登録されている内容が事実である場合、本人の希望で訂正・削除することはできないと明記しています。保有期間が終了した情報は自動的に削除されます。
Nexus Cardも、「ブラック情報の取消」「信用力アップ」などを名目に金銭を要求する業者について注意喚起しています。
つまり、
「お金を払えばブラックリストを消せる」というサービスには手を出さない
ことが重要です。
ブラックリストをできるだけ早く消すためにやること
情報そのものを強制的に早く削除することはできません。
しかし、何もしないまま放置するより、早めに対処したほうが信用情報の正常化も早くなる可能性があります。
1.現在の延滞を最優先で解消する

まず、現在も支払いを延滞しているのであれば、可能な限り早く解消しましょう。
重要なのは、
「延滞した日から5年経てば必ず消える」とは限らない
ことです。
信用情報は契約終了や完済などを基準として一定期間登録されるケースがあります。
JICCの場合、2019年10月1日以降の契約について、契約内容や返済状況などは原則として「契約継続中および契約終了後5年以内」登録されます。
したがって、延滞を放置していると、そのぶん正常化まで長引く可能性があります。
2.CIC・JICC・KSCの信用情報を開示する
「自分はブラックだろう」と想像だけで判断するのではなく、一度自分の信用情報を確認するのがおすすめです。
確認先は主に、
- CIC
- JICC
- 全国銀行個人信用情報センター
です。
実際に開示してみると、
「思っていた契約とは別の情報が残っていた」
「すでに情報が消えていた」
「契約終了になっていなかった」
などが分かることがあります。
クレジットカードに申し込む前に、自分の信用情報がどうなっているか把握しておくことが大切です。
3.誤った情報が登録されていたら訂正を申し出る
これが、信用情報を「早く消せる」可能性がある数少ないケースです。
たとえば、
- すでに支払い済みなのに延滞扱いになっている
- 自分が契約した覚えのない契約がある
- 契約内容や支払状況が事実と違う
などの場合です。
正しい事故情報を都合よく削除することはできませんが、事実と異なる情報なら登録会社へ確認し、訂正される可能性があります。
信用情報を開示しておかしい部分を見つけた場合は、まず情報を登録した会社へ問い合わせましょう。
ブラックリストは何年で消える?
「ブラックリストは5年で消える」とよくいわれますが、すべての情報が一律5年ではありません。
CIC
CICのクレジット情報は、原則として
契約期間中および契約終了から5年間
保有されます。
JICC
JICCでは、2019年10月1日以降の契約について、契約内容・返済状況・取引事実などは原則、
契約継続中および契約終了後5年以内
登録されます。申込み情報は照会日から6か月以内です。
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
銀行ローンなどの取引情報は、
契約期間中および契約終了日または完済日から5年を超えない期間
登録されます。
また、破産・民事再生手続開始決定などの官報情報については、
決定日から7年を超えない期間
登録されます。
つまり、「事故から○年」と単純に数えるのではなく、どの信用情報機関に、どの情報が、いつまで登録されているのかを確認することが重要です。
「5年たったから申し込もう」はちょっと待って
延滞や債務整理から5年程度経過すると、すぐクレジットカードへ申し込みたくなるかもしれません。
しかし、先に信用情報を開示して確認するのがおすすめです。
なぜなら、
「自分では5年経ったと思っているが、信用情報上の契約終了日はもっと後だった」
という可能性があるからです。
また、信用情報機関から情報が消えていても、過去にトラブルがあったカード会社自身が社内情報を保有している可能性があります。
そのため、過去に長期延滞や強制解約などを起こした会社と同じ系列のカードへ、あえて最初に申し込む必要はありません。
ブラックリストが消えた後、審査に通りやすくするコツ
信用情報がきれいになったからといって、必ずクレジットカードを発行できるわけではありません。
審査基準はカード会社によって異なり、一般には公開されていません。
そのため「絶対に通るカード」「審査なしのカード」は存在しないと考えておきましょう。
ライフカードも、「審査が甘いクレジットカードはない」と説明しています。
喪明け後の最初の申込みでは、次のポイントを意識するとよいでしょう。
一度に何枚も申し込まない
クレジットカードの申込み情報も信用情報機関に一定期間残ります。
CICやJICCでは申込みに関する情報が原則6か月間登録されます。
短期間に何社も申し込むより、候補を絞って1枚ずつ申し込むほうが無難です。
申込内容は正確に書く
年収・勤務先・勤続年数などをよく見せようとして、事実と異なる内容を書くのは避けましょう。
入力ミスにも注意してください。
最初から高い利用限度額を求めない
まずは少額のショッピング枠からクレジット実績を作るという考え方もあります。
発行されたら支払いを絶対に遅らせない
喪明け後はカードを作ること自体より、
「毎月利用し、期日どおり支払う」
ことのほうが重要です。
少額でも正常な支払い実績を積み上げていきましょう。
ブラックリストが消えた後に検討したいクレジットカード
ここからは、審査に不安がある人が検討しやすいカードを紹介します。
もちろん、以下のカードも審査があります。
「必ず作れる」という意味ではありません。
1.デポジット型ライフカード
最初に検討したいのが、デポジット型ライフカードです。
デポジット型とは、あらかじめ保証金をカード会社に預け、その保証金と同程度の利用枠で使うタイプのクレジットカードです。
ライフカード自身が公式サイトで、
- 過去の延滞でカードが作れない
- 申し込んでも審査に通らない
- 利用実績がなく審査が心配
- 起業・独立直後
といった人向けのカードとして案内しています。
2026年9月時点ではスタンダードカードで利用限度額3万円・5万円・10万円のタイプなどが用意されており、保証金が利用限度額になります。
通常カードより年会費は高めですが、
「喪明け後、とにかく最初の1枚を持ちたい」
という人には有力な選択肢です。
2.Nexus Card
Nexus Cardもデポジット型のクレジットカードです。
事前に保証金を預けることで信用を補完する仕組みで、基本的にデポジット額とカードの利用可能枠が同額となります。
一般的な無担保のクレジットカードとは異なり、カード会社側にも保証金という担保があります。
もちろんNexus Cardにも所定の審査があるため、ブラック状態でも必ず発行されるわけではありません。
しかし、信用情報に不安のある人が通常カード以外の選択肢として検討する価値はあります。
3.ライフカード(Ch)
保証金を預けるデポジット型ではなく、通常タイプのカードを希望するなら「ライフカード(Ch)」も候補になります。
ライフカードは公式サイトで、
独自の審査基準「スマート審査」で個別に審査するカード
として案内しています。
公式ページでも、
- 過去の延滞でカードが作れない
- 利用実績がなく審査が心配
- 他社で審査に通らなかった
といったケースを想定した案内がされています。
ただし、こちらも当然審査はあります。
「ブラックでも作れるカード」という意味ではなく、信用情報が正常化した後の候補の一つとして考えるのがよいでしょう。
最初の1枚ならデポジット型もあり
ブラックリストが消えた直後は、信用情報にクレジット利用実績がほとんどない状態になることがあります。
そこで、
- デポジット型カードを作る
- 毎月少額を利用する
- 支払日に必ず全額支払う
- 正常な利用を続ける
という方法で、再びクレジットカードとの付き合いを始めるのも一つの方法です。
いきなりゴールドカードや高額なショッピング枠を狙う必要はありません。
スマホ料金や日用品など、毎月無理なく支払える金額だけカード決済し、支払実績を積んでいきましょう。
審査に落ちたら、すぐ別のカードに申し込まない
喪明け後にカードへ申し込んで否決された場合、
「では次」
「これもダメなら次」
と立て続けに申し込むのはおすすめしません。
申込み履歴は信用情報機関に約6か月残ります。
一度審査に落ちたら、申込内容や信用情報をもう一度確認し、必要なら期間を空けてから次のカードを検討しましょう。
まとめ|ブラックリスト解除に近道はない。まず信用情報を確認しよう
ブラックリストを早く消す裏ワザはありません。
正しい事故情報であれば、所定の保有期間が終了するまで待つことになります。
一方で、
- 延滞を早く解消する
- 借入や未払いを整理する
- CIC・JICC・KSCを開示する
- 間違った情報があれば訂正を依頼する
- 信用情報が消えたことを確認してからカードへ申し込む
という行動はできます。
特に重要なのが、「たぶんもう5年たったから大丈夫だろう」と推測だけでカードに申し込まないこと。
まず信用情報を開示して、本当に問題となる情報が消えているかを確認しましょう。
喪明け直後の最初のカードとしては、
デポジット型ライフカード
→ Nexus Card
→ ライフカード(Ch)などを検討
という順番も一つの考え方です。
そしてカードを取得できた後は、少額でも毎月きちんと利用し、支払日を守ること。
信用情報を回復する一番確実な方法は、結局のところ新しい支払い実績を地道に積み上げることです。
※クレジットカードの審査基準や商品内容は変更される場合があります。申込み前に必ず各カード会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

