浪人生でもお金が借りれる学生ローンはある?審査に通りやすい条件と注意点を解説
「浪人生でもお金が借りれる学生ローンはあるの?」
受験料、予備校代、模試代、交通費、教材費、生活費など、大学受験の浪人生活は何かとお金がかかります。親にこれ以上頼りづらい、アルバイト収入だけでは足りない、そんなときに気になるのが学生ローンです。
結論からいうと、浪人生でも借りられる可能性はあります。
ただし、誰でも無条件で借りられるわけではありません。実際には、「予備校生として扱われるか」「安定収入があるか」「必要書類を出せるか」がかなり重要です。
学生ローン各社の公式情報を見ると、申込対象に「予備校生」を含めている会社は実際にありますが、同時に「安定した収入」や「学生証などの書類提出」を条件にしているケースが目立ちます。
浪人生でも学生ローンを利用できるケース
浪人生が学生ローンを使いやすいのは、主に予備校に在籍していて、アルバイトなどの継続収入があるケースです。
たとえば、消費者金融のAZは対象者を「大学生・大学院生・短大生・専門学生・予備校生等」とし、安定収入のある学生または当社基準を満たす人を対象としています。
フレンド田も「高卒以上の大学生、短大生、専門学生、予備校生」で、必要書類を提示でき、安定した収入のある人を申込対象としています。
カレッヂのFAQでも、大学生・短大生・予備校生・専門学校生で、アルバイト等の収入がある人は申込可能と案内されています。
つまり、よく見かける「浪人生でも簡単に借りられる」という表現をそのまま信じるのは危険です。実態としては、“浪人生”というだけでは弱く、 “予備校生+収入あり” だと審査の土台に乗りやすいという理解が正確です。
逆に、宅浪で在籍確認がしにくい人、アルバイト収入がない人、本人確認や学生証が出せない人は、かなり不利になりやすいでしょう。多くの貸金業者では借入総額が年収の3分の1までに制限される総量規制があり、そもそも収入が乏しいと借入余地が小さくなります。
審査で見られやすいポイント
浪人生が学生ローンの審査で見られやすいポイントは、大きく4つあります。
まず1つ目は、安定した収入があるかです。イー・キャンパスは「安定した収入のある18歳から30歳までの学生」が対象と明記していますし、AZやフレンド田も安定収入を条件にしています。単発バイトしかしていない人より、毎月ある程度継続して収入がある人のほうが通りやすいのは自然です。
2つ目は、学生証や本人確認書類を提出できるかです。AZでは学生証と免許証などの身分証、イー・キャンパスでも学生証や免許証の提示条件が案内されています。学生ローンは名前のとおり「学生向け」の商品なので、学生・予備校生としての属性を示せるかはかなり重要です。
3つ目は、他社借入の有無です。金融庁のQ&Aでは、貸金業者からの借入は複数社合計で年収の3分の1以内である必要があると案内されています。すでに消費者金融やカードローンの利用があると、新規借入は不利になります。
4つ目は、希望額が大きすぎないかです。学生ローンは1万円~50万円程度の商品が多いものの、審査では返済可能性が見られます。浪人生の立場でいきなり大きな金額を希望するより、必要最小限に絞ったほうが現実的です。AZは1万~50万円、フレンド田も1万~50万円を案内しています。
浪人生が通りやすくするためのコツ
浪人生が少しでも審査に通りやすくしたいなら、ポイントはシンプルです。
「属性をはっきりさせる」「収入を見せる」「借入希望額を抑える」の3つです。
たとえば、予備校の在籍が分かる書類、学生証、本人確認書類、給与明細などを早めに揃えておくこと。18歳・19歳は追加書類が必要になることもあり、フレンド田では18歳・19歳の申込に収入証明書が必須とされています。
マルイも、18歳・19歳の学生への融資案内を出しており、審査では収入や他社借入が条件面に影響すると説明しています。
また、「生活費で10万円ほしい」ではなく、「模試代と交通費で3万円必要」のように、使い道と金額を具体化することも大切です。金額が小さく、返済計画が現実的なほうが審査では説明しやすくなります。
本命は学生ローンより“公的な資金”も要チェック
ただし、受験や進学に関わるお金なら、民間の学生ローンだけで考えるのはおすすめしません。まず確認したいのが、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」です。これは保護者向けの制度ですが、受験前でも申込み可能で、上限350万円、固定金利年3.55%(令和8年2月時点)と、学生ローンより金利面でかなり有利です。日本学生支援機構の奨学金とも併用できます。
さらに、浪人生でもJASSOの予約採用に申し込める場合があります。 給付奨学金のFAQでは、初めて高校を卒業した年度末から申込日まで2年以内なら申し込めると案内されています。つまり、進学後の学費負担まで見据えるなら、借金だけでなく奨学金制度もセットで確認したほうが賢いです。
注意点:焦って借りるほど危ない
受験期はメンタルも追い込まれやすく、「とにかく今日中にお金が必要」と焦りがちです。ですが、焦って借りると返済でさらに苦しくなります。特に、誰かに勧められて借金して高額契約を結ばされるようなトラブルについては、国民生活センターも若者向けに注意喚起しています。
お金を借りる前に、本当に必要な支出なのか、親や家族、公的制度、学校の相談窓口で代替できないかを一度確認したいところです。
浪人生でも借りれる学生ローンの総括
「浪人生でもお金が借りれる学生ローン」は、まったくの嘘ではありません。実際に、予備校生を申込対象に含める学生ローン会社は存在します。 ただし、審査に通りやすいのは、予備校に在籍し、アルバイトなどの安定収入があり、必要書類を揃えられる人です。反対に、宅浪・収入なし・他社借入ありの状態では厳しくなりやすいのが現実です。
受験費用や予備校費用が目的なら、学生ローンだけに頼るのではなく、国の教育ローンや奨学金制度も含めて比較することが大切です。目先の借りやすさだけで選ばず、合格後まで見据えて、無理のない返済計画で動くようにしましょう。

